表土は農家が長い年月をかけて培ってきたものであり、収量に大きな影響を及ぼすものである。
各種条件により表土扱いが不要とされる場合以外は、原則として表土扱いを行うものとする。
表土扱い
区画整理の土工において、地力の高い表土を作土として保存する工法のこと。
①表土剥ぎ戻し法
表土を剥ぎ取り、整地後に元の区画に戻す工法。
②送り表土法(順送り法)
表土を隣の区画の作土として送り込み、整地後に未着手の隣接区画から表土を送り受けて作土層を作る工法。
表土扱いを行わない場合
表土扱いが困難な場合
①排水の悪い軟弱地盤や湿田を施工する場合
②急傾斜地水田を施工する場合
表土扱いを必要としない場合
①下層土が作土とほぼ同質で、表土扱いを省略しても整地後において有効土層厚が30cm以上となり肥培管理によって耕土となし得る場合
②作土の肥沃度が低く、表土と下層土を混合することにより、かえって地力増進になる場合
③切土、盛土深が5cm以内の平坦な地区の場合

