均平

水田の作土や基盤の表面を水平かつ平滑にならすこと。

水田を均平することで、均一な湛水深の確保、落水時における迅速な地表排水、用水の圃場末端への迅速な到達、及び作業機の走行性向上のために必要である。

湿地ブルドーザによる湛水均平(10cmほど均平して行う)では、透水不良となることもある。

レーザーレベルブルドーザ(半自動型)の利用も普及している。

均平評価は、格子状に配置した測点の高低差で行うのが一般的である。

均平度の目標は、水稲移植栽培の場合、圃場整備で稲作及び施工上の制約から10a当たり3点以上測定して、すべての測定値が平均標高の±3.5cm以内に収まることである。

地表排水をよくするため田面を排水路方向に傾斜させる方法があるがこの場合には、傾斜と凹凸成分に分けて評価する方法が提案されている。

整地工事においては、心土基盤もできるだけ均平にする必要があり、これにより作土深が一様となる。

基盤の均平は、施工後の不同沈下や、作土の厚さの不均一による生育むらを生じさせないためである。

また、盛土部は切土に比べて沈下を起こしやすいので、施工段階で多少高めにしておくなどの配慮が必要である。