用水量

灌漑のために必要な用水量のこと。

水量を時間および面積との関係で表現し、単位として以下が挙げられる。

  • 一定面積あたりの流量(l/s-1•ha-1)
  • 一定時間あたりの水深(mm/d)
  • 一定流量(1m3/s)あたりの面積(ha)

以下では、それぞれの用水量について説明する。

期別用水量

作物の生育段階別または時期別にみた用水量のこと。

その時期変化を基準値に対する比で表したものを期別変化という。

ピーク用水量

用水路やポンプなどの容量決定に採用される最大の用水量のこと。

適正用水量

作物の栽培や水田の地耐力確保などの観点からみた望ましい用水量のこと。

単位用水量

用水量計算に使われる単位面積あたりの流量(m3•s−1•ha-1またはl•s-1•ha-1)のこと。

個々の圃場またはその数筆の集合である小ブロック(末端の用水管理が一体に行われる水田の一まとまり)を単位として、用水利用の収支をとらえることにより設定される。

蒸発散浸透量(減水深)と栽培管理用水量から定める。

圃場整備後は乾田化等により単位用水量が変化することが多い。

総用水量

灌漑期間を通じての総量(m3/haなど)のこと。