土工(掘削、床掘、盛土、埋戻、残土処理、整形工)

床掘、盛土、土砂運搬など土砂を対象とする作業のことを土工という。

ここでは、土工の数量算出に用いる用語を解説する。

掘削、床掘

掘削

土砂や岩石を掘り取ること。

現況地盤線から施工基面までの土砂等を掘り下げる箇所をいう。

埋戻(基礎も含む)を伴わない。

※根掘り、切土を総称していうこともある。

床掘

構造物の築造または撤去を目的に、現況地盤線または施工基面から土砂等を掘り下げる箇所をいう。

埋戻(基礎も含む)を伴う。

盛土、埋戻

盛土

道路や堤防を築くため土を盛り上げたり、建造物の敷地などで土地の低い所に土を盛って高くすること。

現況地盤線または計画埋戻線より上方に土砂等を盛り立てる箇所をいう。

埋戻

構造物の築造または撤去後、現況地盤線または計画埋戻線まで土砂等を埋め戻す箇所をいう。

残土処理

掘削及び床掘に伴い生じた残土を運搬・処理する作業を「作業残土処理」として算出する。

整形工

整形工は、法面整形、荒仕上げ、基面整正、管水路基礎整形に区分される。

法面整形

掘削または盛土により造成された法面において、構造物の品質、円滑な施工性及び設計断面を確保する目的で行われる作業のこと。

切土と盛土に区分する。

荒仕上げ

床掘により生じる法面において、工事期間中の雨水等による法面浸食や落石の発生を防止し、作業時における安全性を確保する目的で行われる作業のこと。

基面整正

床掘における床付面(構造物設置基面)を平滑に整形する作業のこと。

管水路基礎整形

管水路における基礎の品質、円滑な施工性及び設計断面を確保する目的で行われる作業のこと。

基面と法面に区分する。