作物生育および農作業用機械の運行に対して、農用地の過剰な地表水および土壌水を排除することを排水という。
排水を行うことで、農作物を湿害から守り、土地利用の安定性の増大および農用地の生産力の向上を通じて、農業生産性の向上および農業構造の改善を図る。
排水は、過剰水を排除する経路によって地表排水と地下排水に分けられる。
また、排水の対象によって土壌排水、圃場排水、地区排水、広域排水に分けられる。
地表排水
降雨、灌漑残留水、押し水など農地の地表にある過剰水を落水口等を通じて排水することを地表排水という。
強雨時の排水が主で、地下排水に優先して行われる。
地表排水の量を地表排水量という。
雨量のほか、降雨波形、降雨強度や地表の状況に影響され、排水施設容量決定に主として関係する排水量である。
施設として、排水路、承水路、放水路、ポンプ、排水門などがある。
地下排水
地表排水が不可能な地表残留水および透水性不良土壌中の重力水の排除、地下水位の低下などを目的とし、土壌中を通過し地下から排除される排水のことを地下排水といい、圃場内に掘った明渠、または圃場の地下に敷設した暗渠を通じて排水する。
地下排水の量を地下排水量といい、その量は明渠によって排水される明渠排水量と、暗渠によって排水される暗渠排水量に分けられる。
地下排水量は主として地表残留水量とその排除目標日数から決定されるが、土壌の透水性、地下水位、土壌の状況によって影響される。

