漏水田において、田面または心土上層部をブルドーザやローラで締固めて、土の間隙率を低くして浸透を抑制する工法のこと。
過大な透水性を抑制することは、水田の生産性を高めるばかりではなく、水資源の合理的利用の点からも必要である。
一般的には浸透量20mm/日程度が適正とされているため、減水深30mm/日以上の水田が床締めの対象となる。
床締めの効果
- 用水量の節減(30〜80%の節約)
- 地温、水温の上昇(1〜3℃)
- 施肥量の節約
- 耕作労力の節減
- 干害、冷害の防止
締固め工法
表土締め(直締め)
作土層表面で直接転圧行う工法のこと。
土が乾燥している場合には適度の水分を与えて転圧する灌漑法、または灌水と同時に表土をかき混ぜてから、機械の運行に支障のない程度に乾いたとき転圧する灌水かき混ぜ法がある。
浸透抑制効果が小さいため、近年は心土締めが主流である。
ただし、破砕転圧工法では表土締めでもかなり効果がある。
心土締め(表土はね)
床締めの効果をより確実にするために、表土をいったん剥ぎとってから心土表面を直接転圧する工法のこと。

